概要
2023 年 7 月〜9 月の振り返りです。
7 月〜9 月の振り返り記事
2023 年 7 月〜9 月の振り返りを欠かさず実施しました。
7 月の振り返り記事
8 月の振り返り記事
9 月の振り返り記事
勉強関連
勉強時間
3 ヵ月間で合計勉強時間は、382.7 時間でした。 勉強時間は毎月平均 120 時間~ 150 時間を目標にしています。 連休中を利用して旅行に行った、8 月と 9 月でもそれなりに達成できて良かったです。
7 月 | 8 月 | 9 月 |
---|---|---|
約 147 時間 | 約 125.1 時間 | 約 110.6 時間 |
3 ヵ月間(7 月〜9 月)の OKR
7 月時点の OKR
OKR の振り返りをします。 7 月時点で立てた OKR は下記でした。
注力分野 | Objective(3 ヵ月経過後の目標) | Key Result(必要だと考えていること) |
---|---|---|
開発者テスト | サービスで稼働されているソースコードを、単体テスト観点から評価し、改善に着手した経験がある状態 | 単体テストから考える設計の理想が遠い業務コードを理解し、計画を立て、一部の改善に取り組むこと |
プロダクトマネジメント | プロダクトマネジメントの継続的な学習をしている状態 | プロダクトマネジメントの書籍を毎月 1 冊読み感想を書く |
SRE・DevOps | SRE の初歩的な概念の知識を獲得している。組織面と技術面の両方において実践している状態 | SRE 本を読み終えている。部分的に SRE の概念や手法を業務のチームに導入し、継続的な学習と実験ができている。 |
また、7 月時点で 1 ヵ月ごとの具体的な OKR は下記でした。
注力分野 | 月 | Objective(1 ヵ月度ごとの目標) | Key Result(具体的な行動予定) |
---|---|---|---|
開発者テスト | 7月 | 改善対象のリポジトリの理解 | 現状たまっている PR の消化を通して、コードの理解を深める。その過程でドメイン知識を獲得し、ドキュメントとして書き出す |
8月 | 既存のリポジトリの単体テストの改善計画 | コードの理解を深めた上で、理想的な設計を考え、計画をしてシェアする | |
9月 | 改善計画の 1 つめに取り組みに着手し、終えている | 改善計画を実践。改善事例になる | |
プロダクトマネジメント | 7月 | 継続的に学習ができている状態 | プロダクトマネジメントに関する書籍を 1 冊読み読書感想文を書く |
8月 | 継続的に学習ができている状態 | プロダクトマネジメントに関する書籍を 1 冊読み読書感想文を書く | |
9月 | 継続的に学習ができている状態 | プロダクトマネジメントに関する書籍を 1 冊読み読書感想文を書く | |
SRE・DevOps | 7月 | SRE 本を通じて SRE の理解を深めている。業務において組織的な側面で SRE を導入し始めている。ネットワークの基本的な部分を抑えられている | SRE 本の勉強会を実施。チームにポストモーテム文化を導入する。ネットワークの初心者向けの本を読み終えている。可能であれば AWS でネットワーク構築の練習をしている |
8月 | SRE について一定の理解を獲得している。業務において監視・オブザーバビリティの側面で SRE を導入し始めている。Linux の少し上級者的な部分を学ぶ | SRE 本の勉強会が終了している。次の勉強会を計画する。業務で利用している監視・オブザーバビリティツールの使い方を学ぶ。「[試して理解]Linux のしくみ」を読む | |
9月 | SRE について継続的な学習をしている。チームに対して導入したことの振り返りを行う。ネットワークと Linux に対して 1 つの区切りをつけている | 次の勉強会を実施している。7月8月に導入したことを評価する。可能であれば応用情報技術者試験の勉強をする |
9 月時点の OKR 結果
9 月を終えた時点での月毎の OKR 結果は下表の通りです。
注力分野 | 月 | 達成度(100 点満点) | Key Result(行動結果) |
---|---|---|---|
開発者テスト | 7 月 | 70 点 | 課題だったリポジトリに残っていた PR をすべて消化できた。今までの経験から適切な設計を共有し、理解が得られる段階にきたことがわかった。別案件との兼ね合いから進行するのが難しい状況になってしまった。 |
8 月 | 60 点 | 継続して、業務コード改善に取り組んでいた。それ以上のことはできなかった。 | |
9 月 | 50 点 | 継続して、業務コード改善に取り組んでいた。しかし、業務で例外設計について話す必要があり、途中から取り組まなくなった | |
プロダクトマネジメント | 7 月 | 75 点 | 目標だったプロダクトマネジメントの書籍を読めた。 |
8 月 | 75 点 | 予定通りチームトポロジーを読んだ | |
9 月 | 60 点 | 今から始める・見直す内部統制の仕組みと実務がわかる本を読んだが、想定と異なる内容だったため、感想を書かなかった。カオスエンジニアリングを読んで感想を書いた | |
SRE・DevOps | 7 月 | 85 点 | SRE 本の勉強会を実施し、9 回中 7 回まで終えられた。チームにポストモーテム文化を導入した。ネットワーク初心者向けの本「[改訂新版]3 分間ネットワーク基礎講座」を読んだ。AWS のネットワーク構築の練習も途中まで行った。応用情報技術者試験の勉強を始めた。チームで DORA を実践することになった |
8 月 | 80 点 | SRE 本を読み終えた。SLO 本の勉強会を開始した。業務で DORA の勉強会を終えて、キーメトリクスの定義に入り始めた。 | |
9 月 | 70 点 | SLO 本の勉強会を読み終えた。サイトリライアビリティワークブックの勉強会を始めた。業務で DORA の計測を行った。タスク管理ツールの知見を深めた。監視・オブザーバビリティツールの知見は深められなかった。応用情報技術者試験の勉強をしていた。 |
3 ヵ月間(7 月〜9 月)の OKR 結果
3 ヵ月を総括した振り返りは下記になります。 SRE・DevOps は継続して学び、初歩的な部分は抑えられるようになりました。 逆に開発者テストは当初の予定を大きく下回っています。
注力分野 | 達成度(100 点満点) | Objective | Key Result |
---|---|---|---|
開発者テスト | 60 点 | サービスで稼働されているソースコードを、単体テスト観点から評価し、改善に着手した経験がある状態 | 改善活動には取り組み、一定の貢献はしたが、進捗的は良くなかった |
プロダクトマネジメント | 70 点 | プロダクトマネジメントの継続的な学習をしている状態 | 毎月、プロダクトマネジメントに関連する書籍を読めた |
SRE・DevOps | 78.3 点 | SRE の初歩的な概念の知識を獲得している。組織面と技術面の両方において実践している状態 | SRE 本、SLO 本の勉強会を開催し終えた。業務で DORA(DevOps Research and Assesment)の勉強会を実施し、キーメトリクスを計測できるようになった。ネットワーク、Linux、応用情報技術者試験の勉強をそれなりに行った。 |
注力分野の振り返り
それぞれの注力分野の振り返りです。 目指すエンジニア像は変わらず、「プロダクトの高速かつ持続的な成長を可能にするため、チーム作りと技術詳細に精通したエンジニア」です。 そのため、目標に掲げていた分野に注力してきました。 良い意味と悪い意味の両面で、エンジニア像に対して解像度を上げられた 3 ヵ月間だと考えています。
開発者テスト
開発者テストは 60 点となりました。 3 ヵ月間を振り返ると、途中までうまくいっていましたが、優先度の兼ね合いから途中で計画を変更する部分が多く、このような点数になりました。
7 月から 8 月中旬にかけて、改善対象のリポジトリを修正していました。 前任者が改善しきれなかった PR を修正できました。 大まかな新しい設計も作成でき、自身の成長を実感しました。 しかし、自チームの優先順位の都合上、対象リポジトリが変更されました。
8 月中旬から 9 月末までに、別リポジトリの単体テスト改善をしていました。 しかし、量的に 1 人ではどうしようもならない部分が多く、途中からスピードダウンしてしまいました。 加えて、例外設計を優先する必要が生まれたので、そちらを優先していました。
来月以降は、例外設計を説明する必要があるので、開発者テストを目標に掲げるかは微妙です。 ただし、例外設計だけで、3 ヵ月使うとも思えないので、別の目標を立てると考えています。 仮に業務の目標に組み込む際にも、スコープを絞って行うと考えています。
プロダクトマネジメント
プロダクトマネジメントは 70 点となりました。 理由は、当初の目標通り 3 ヵ月の間は毎月 1 冊読み感想を書いたからです。 予定通り、継続的な学習ができていたので、来月以降も継続はしますが、目標から外します。
SRE・DevOps
SRE・DevOps は 78.3 点となりました。 理由は、個人で SRE の関連書籍を読み継続的な学習をして知見を深めたこと、業務でも DORA の勉強会を開催し DevOps の考え方を導入できたことが挙げられます。 自己流ではありますが、曲がりなりにも継続でき、周囲にも知見を伝えられたのが大きかったです。
個人的な学習としては、3 ヵ月の間に以下を実践できました。継続的な学習ができて、自身が知見を得られた感覚があります。
- 個人の勉強会として、 SRE 本、SLO 本、サイトリライアビリティワークブックの勉強会を開催し、SRE 本と SLO 本の勉強会を終えた
- SRE 関連のパブリックな勉強会に 3 回ほど参加した
加えて、業務で DORA の勉強会を開催しました。 具体的には、texta.fm で DORA について解説された5. Accelerate by texta.fmと6. 1on1 in Publicを元に勉強を計画しました。 知見がないメンバーを相手に共通認識を得られるようにするには、期間は 1 ヵ月程度だったこともあり、うまくいくのか不安でしたが、なんとかなって良かったです。 このように 1 ヵ月程度で、共通認識を得られるようになった経験は別の場所でも活かせそうだと思いました。
SRE 関連の勉強において技術的な側面でいえば、ネットワーク・Linux の勉強をしていました。 ネットワークは「[改訂新版]3 分間ネットワーク基礎講座」を読み、Linux は「[試して理解]Linux のしくみ」を読みました。 どちらも初学者でもわかりやすく、非常に良い知見となりました。 関連して、応用情報技術者試験の勉強をしました。 受験日は 10 月のため 9 月末時点では、まだ受験していません。 確実に合格できる自信はありませんので、引き続き勉強を継続していきます。
総合して、さまざまな取り組みができた 3 ヵ月間でした。 ただし、モニタリング・オブザーバビリティ周りは、勉強しようと思っていても取り組めていませんでした。来月以降は改善します。 SRE・DevOps 関連の勉強を来月以降も継続します。少なくとも来年の 3 月までは継続します。
読書
OKR 関連の書籍を主に読んでいました。
[改訂新版]3 分間ネットワーク基礎講座
プロダクト・レッド・グロース
SRE サイトリライアビリティエンジニアリング
[試して理解]Linux のしくみ【増補改訂版】
チームトポロジー
SLO サービスレベル目標
カオス・エンジニアリング
10 月 ~ 12 月の OKR 目標について
来月以降は、SRE・DevOps、ネットワーク・Linux、LT 発表にそれぞれ注力していきます。プロダクトマネジメント関連の勉強は継続しますが、目標として掲げるのはやめます。開発者テストもそれなりに継続しますが、業務依存な部分が多かったので、目標から外します。 それぞれの理由は下表の通りです。
項目 | 理由 |
---|---|
SRE・DevOps | プロダクトの信頼性について技術的な側面から評価ができることで、プロダクトの成長やチームの行動の選択の一助になるから。DevOps の理論の実践は、チームの文化づくりにつながるから |
ネットワーク・Linux | SRE に必要な技術詳細の知識だと SRE 本に書かれていたから |
LT 発表 | 技術分野ではないが、SRE・DevOps や技術的な文化を導入するのに、発表や説明する力が足りないと痛感したから |
LT 発表は、技術分野ではありませんが、半年ぐらい前からやりたいと考えても実践できていなかったので、目標に組み込んでいます。 今後のキャリアと現状の業務での立ち回りの面で必要だと考えているのも一因です。
現状の目標はそれぞれ以下になります。
- SRE・DevOps: SRE の関連書籍を読みつつ、業務で DORA のキーメトリクスとケパビリティの計測と実践をする
- ネットワーク・Linux: 10 月は応用情報技術者試験に注力して、11 月と 12 月はネットワークと Linux に関連する書籍を読む
- LT 発表: 業務内外問わず、月 1 での発表を目標にする
具体的な計画や詳細な点数の付け方は 10 月 ~ 12 月の目標記事で記述します。
まとめ
勉強面において、SRE を注力分野にして、3 ヵ月経過しました。
業務内外にかかわらず、さまざまな取り組みができた 3 ヵ月間だと考えています。
個人でも業務でも多方面で学びや実感したことがありました。
個人レベルでは、まだ学び始めですので、まだまだ時間をかけて取り組み必要性も感じています。
特にモニタリング・オブザーバビリティは勉強の進捗が芳しくなく課題感を感じています。
ネットワーク・Linux も月に 1 冊程度本を読むといった塩梅となってしまったので、来月以降は勉強計画に改善をしたいと考えています。
業務では、やはりチームで合意形成する難しさを実感しています。
今回は DORA をもとに合意形成を行いましたが、チームとして取り組めるのかまだまだ不安があります。
業務で優先順位をつけつつ取り組んでいきます。
来月以降も SRE・DevOps を中心に勉強を継続していきます。
他の面でいえば、半分目標を達成して半分達成できなかった所感です。
開発者テストは時間を割きつつも、優先順位の兼ね合いからうまくいきませんでした。
プロダクトマネジメントは、なんとか目標を達成できた次第です。
来月は業務の都合上、例外設計周りに時間を割く必要が生まれたため、来月以降は別のことを行います。
最後に、結局この 3 ヵ月で LT 会に参加できなかったことは大きな反省点です。
自分のスキルやキャリアを考えた時に、必要な能力だと実感する機会が増えたので、次の目標にしました。
キャリアの観点で言えば、このまま同じ会社に続けるのかどうかを考える機会が常にあります。 SRE への興味が尽きないため、このまま SRE のポジションを目指すか、業務でサーバーサイド Kotlin を利用した経験がないため Kotlin の経験を積みたい気持ちもあります。 SRE のポジションを目指すには業務を続けた方が良いと考えていますが、サーバーサイド Kotlin を利用するには転職した方が早かったりします。 現時点で答えは出ていないのですが、近しいことを業務で導入しつつあるので、来年の 3 月まで継続して判断しようとしています。
最後になりますが、社会人 3 年目の半年が過ぎました。 個人と業務の両方で、まだまだ道半ばとなっています。 しかし、知っていることが増えた分、さまざまな課題の解像度が上がり、解決策を人に説明する機会が増えました。 今までは技術記事で共有する機会が多かったですが、最近はワークショップや発表会形式で説明する機会が多いです。 勉強内容そのものや学んだことが正しいか判断できませんが、人に説明する機会が増えたのは方向性として間違っていなさそうですので、来期以降も今までの自分が行っていなかった方法でアウトプットしていきたいです。