概要
エッセンシャル思考を読みました。 感想を書きます。
読了時間
2 時間程度で読み終えました。
目的
本書を読んだ理由は以下です。
- ソフトウェアエンジニアとしての姿勢と心構えに紹介されていたので内容が気になった
- 特に「大事なことに集中する」という内容とのことだったので、それを学ぶため読むことにした
- 達人プログラマー(第 2 版) で「技術書以外の書籍も読む」とあったので、読むことにした
感想
本書は全体を通して、大事なことに取り組むとき阻害するもの・考え方・行動を非エッセンシャル思考として挙げて、本質的なものに集中するためのそれらのものをエッセンシャル思考として解説する事例集の本でした。 存外、内容が身近なもので読みやすく自分にも当てはまる部分が多かったので、共感しつつ読み進められる部分が多かったです。 いろいろ考察してみた結果、本書で掲げられているエッセンシャル思考的な部分と非エッセンシャル思考的な部分のどちらも経験していそうだと考えました。 個人の範囲では、ソフトウェアエンジニアとしての姿勢と心構えの「大事なことに集中する」はこれらを実践できれば十分だと考えました。
具体的に印象に残った箇所を 3 つ挙げます。
1 つめは、非エッセンシャル思考の人は大多数のものに目を向けて重要だと考えてしまい、効率を落としてしまうことです。 自身が、業務においてさまざまなことを取り組んだり、なんでも課題解決しようとしているため、だいぶこの言葉は刺さりました。 うまく優先順位づけできなかった結果、しくみや文化として浸透させることができずに形骸化してしまった例も多いので、非エッセンシャル的だったと考え直す機会になりました。
2 つめは、エッセンシャル思考の人は考える時間を作ることです。 先述した業務とは対照的に個人の範囲では定期的に自分のやってきたことや学んできたことを棚卸しする機会を確保しています。 そのため、自分の興味関心の遷移をとらえながら、一定のモチベーションで学習を継続できていると考えました。 個人の目標やふりかえりを書き出すことに効果を実感しており、他者にも勧めているのですが、具体的に何が良いのか説明できていませんでした。 今後はエッセンシャル思考的な部分をメリットとして共有していこうと思いました。
3 つめは、本書で紹介されていた本質目標です。 一般的・具体的、刺激的・平凡の 2 × 2 で四象限でいかのように分類しています。
- 平凡 × 一般的=価値観
- 平凡 × 具体的=四半期目標
- 刺激的 × 一般的=ビジョン・ミッション
- 刺激的 × 具体的=本質目標
これらの分類は、すべての組織において適応できる内容だと考えました。 組織の目標設定が目標というより予定と呼ぶ方が良い事象に何度も遭遇してきました。 それらに対して、対処できなかった理由はこれらの分類の考え方ができていませんでした。 どれも組織の粒度・タイミングによって重要な考え方だと考えています。 その中でも一歩進むには、本質目標を設定し、それらに対して貢献できるような取り組みが重要だと考えました。
気になった点でいえば、ビジネス書によくある問題だと考えていますが、以下の観点です。 本書も傾倒しすぎず、自分なりのライン引きで 1 つずつ要素を達成できればと考えました。
- 正当すぎる内容すぎて現実問題では適用しきれないこと
- いくつか具体例が極端で、話が飛躍していたり参考にするには壮大すぎたりする
次に関連で勉強すること
「ソフトウェアエンジニアとしての姿勢と心構え」を実践するを実践するために、以下を行います。
- 「ソフトウェアエンジニアとしての姿勢と心構え」を実践するにエッセンシャル思考の部分のことを追記する
- 引き続き、技術に関連しない書籍(ビジネス書)を読んでみる