概要
2023 年 10 月〜12 月の振り返りです。
10 月〜12 月の振り返り記事
2023 年 10 月〜12 月の振り返りを欠かさず実施しました。
10 月の振り返り記事
11 月の振り返り記事
12 月の振り返り記事
勉強関連
自身の勉強する目的は、「プロダクトの高速かつ持続的な成長を可能にするため、チーム作りと技術詳細に精通したエンジニア」になることです。 長いので、最近は「DevOps をチームと技術の側面から実践できるエンジニア」と呼ぶようにしています。
勉強時間
3 ヵ月間で合計勉強時間は、時間でした。 勉強時間は毎月平均 120 時間~ 150 時間を目標にしています。
10 月 | 11 月 | 12 月 |
---|---|---|
約 147.4 時間 | 約 133.5 時間 | 約 113 時間 |
3 ヵ月間(10 月〜12 月)の OKR
10 月時点の OKR
10 月時点での OKR は以下でした。
注力分野 | Objective(3 ヵ月経過後の目標) | Key Result(必要だと考えていること) |
---|---|---|
SRE・DevOps | SRE の継続的な学習に取り組んでいる。トイルの削減と監視・モニタリングの導入を行う | 「サイトリライアビリティワークブック」「SRE の探求」の勉強会を行う。トイルの削減と監視・モニタリングの導入を行う |
ネットワーク・Linux | SRE に必要な技術的要素として、継続的な学習をしている。 | Linux・ネットワーク系の書籍を読んでいる。応用情報技術者試験を受験する。ネットワークスペシャリストの受験を検討する |
LT 発表 | 説明能力向上のため、業務内外問わず登壇した経験がある | 毎月 LT 発表する |
また、10 月時点で 1 ヵ月ごとの具体的な OKR は下記でした。
注力分野 | 月 | Objective(1 ヵ月度ごとの目標) | Key Result(具体的な行動予定) |
---|---|---|---|
SRE・DevOps | 10月 | 個人で SRE について継続的な学習をしている。業務でトイルの削減と監視・オブザーバビリティを調査する | ワークブックの勉強会を終える。業務で監視またはオブザーバビリティツールについて調査する |
11月 | 個人で SRE について継続的な学習をしている。業務でトイルの削減と監視・オブザーバビリティを説明、導入する | 「SRE の探求」の勉強会を開催する。業務で監視またはオブザーバビリティツールについてまとめる | |
12月 | 個人で SRE について継続的な学習をしている。業務でトイルの削減と監視・オブザーバビリティの導入から一定の成果を得られる | 「SRE の探求」の勉強会を終える。監視またはオブザーバビリティツールに一定の知見が得られた状態。業務で定義した SLO の解像度が高い状態。 | |
ネットワーク・Linux | 10月 | Linux について知見を深めている。応用情報技術者試験を受験 | 「Go ならわかるシステムプログラミング 第 2 版」または「Linux で動かしながら学ぶ TCP/IP ネットワーク入門」を読む |
11月 | ネットワークについて知見を深めている。 | 「Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築改訂4版」または「Real World HTTP 第 2 版」を読む | |
12月 | Linux とネットワークの勉強に一区切りつけている。応用情報技術者試験の合格発表。ネットワークスペシャリストの受験を判断 | 2 つについて振り返りを行う。応用情報技術者試験の合格発表と自身のモチベーションをもとに、ネットワークスペシャリストの受験を判断する | |
LT 発表 | 10月 | LT の経験を得る | 業務内外問わず、LT 発表を 1 回行う |
11月 | LT の経験を得る | 業務内外問わず、LT 発表を 1 回行う | |
12月 | LT の経験を得る | 業務内外問わず、LT 発表を 1 回行う |
12 月時点の OKR 結果
12 月を終えた時点での月毎の OKR 結果は下表の通りです。
注力分野 | 月 | 達成度(100 点満点) | Key Result(行動結果) |
---|---|---|---|
SRE・DevOps | 10 月 | 80 点 | ワークブックの勉強会を終えた。業務でシステムトラブル発生時の対応訓練を始めた。モニタリング・オブザーバビリティについて調査できなかった |
11 月 | 85 点 | 「SRE の探求」の勉強会、トイル削減のための bot 作成、アジャイルのキャッチアップ | |
12 月 | 70 点 | 「SRE の探求」の勉強会を終えた。「セキュアで信頼性のあるシステム構築」の勉強会を開始した。SLO の解像度をあげられなかった。スクラムガイドを読み、1 月で開始を目指している。 | |
ネットワーク・Linux | 10 月 | 75 点 | Go ならわかるシステムプログラミング 第 2 版を読んだ |
11 月 | 80 点 | さまざまな本を通じてインプットできた。ネットワークスペシャリストの勉強に入れそうだが、ほかとの兼ね合いによって優先度が下がりそう | |
12 月 | 60 点 | 応用情報技術者試験に合格した。ネットワークスペシャリストの受験をやめた。 | |
LT 発表 | 10 月 | 90 点 | 業務内で 5 回の LT 会を行った |
11 月 | 85 点 | 社内の LT 会で発表した。いろいろなリアクションをもらえた。運用の業務改善について話せた。社外で LT の計画は立てられなかった | |
12 月 | 0 点 | 社内外の LT 会で発表できず、特に予定も立てられなかった |
3 ヵ月間(10 月〜12 月)の OKR 結果
3 ヵ月を総括した振り返りは下記になります。
注力分野 | 達成度(100 点満点) | Objective | Key Result |
---|---|---|---|
SRE・DevOps | 78.3 点 | SRE の継続的な学習に取り組んでいる。トイルの削減と監視・モニタリングの導入を行う | 「サイトリライアビリティワークブック」「SRE の探求」を読み終えた。「セキュアで信頼性のあるシステム構築」を読み始めた。SRE としての取り組みを少しずつ実践させたが、文化として浸透させることができなかった |
ネットワーク・Linux | 71.7 点 | SRE に必要な技術的要素として、継続的な学習をしている。 | 10 月は Linux、11 月はネットワークの勉強をした。12 月は特に勉強を行えなかったが、応用情報技術者試験に合格した |
LT 発表 | 58.3 点 | 説明能力向上のため、業務内外問わず登壇した経験がある | 10 月・11 月は発表した。12 月はできなかった |
注力分野の振り返り
SRE・DevOps
この 3 ヵ月間で実施したことは 3 つあります。 1 つめは、SRE 関連の書籍を読み進めることで知見を深めたことです。 あくまで書籍の範疇ですが、継続的に実践できています。
- サイトリライアビリティワークブック
- SRE の探求
- セキュアで信頼性のあるシステム構築(継続して読書中)
2 つめは、信頼性向上に関連する業務改善の活動です。 具体的は例外設計、モニタリング・オブザーバビリティ、トイル削減のための bot やフォーム作成です。 実装と設計の考え方から、具体的な行動ができました。
3 つめは、アジャイル開発の検討です。 業務内で柔軟な組織でないことに課題を実感し、調査や準備をしました。 具体的には以下の書籍や資料を読み進めました。 1 月以降に業務で実践する予定です。
この 3 ヵ月で思ったことは 2 点あります。
1 点目は、書籍を読んでいて SRE について個人的な考え方を持ったことです。 それは、SRE は文化的な側面が大きく組織の役職にとらわれるものではないことです。 SRE というポジションにとらわれることなく、プロダクト開発の中で信頼性を重視する文化を作りたいですし、貢献したいと考えています。 そのため、しばらくプロダクトエンジニアであり続けようと考えています。
2 点目は、マネジメントの難しさです。 DevOps を学んでいく中で継続的改善を実践しました。 しかし、1 人だけではどうにもならなかったり、改善する対象の優先順位付けをしなければなりませんでした。 最終的にはスクラム開発に関心を持つようになりました。 これらの実践は自身が目指すエンジニア像にも合致するので、経験を積みたいと考えていますが、困難も多いと感じています。
来月以降も SRE・DevOps は勉強を続けていきます。 具体的には以下に取り組みます。
- SRE の関連書籍を読んでいく。3 月までには、「セキュアで信頼性のあるシステム構築」と「データベースリライアビリティエンジニアリング」を読み終える予定
- DevOps Research and Assesment を読み実践方法や理解を深める
- スクラム観点から DevOps を実践する
Linux・ネットワーク
SRE に必要な技術的な知識は Linux・ネットワークだと、SRE 本に記述されていたので、取り組んでいました。
10 月 ~ 12 月に取り組んだことは 2 つあります。 1 つめは、応用情報技術者試験の受験です。 ネットワークの勉強の一貫として受験しました。 10 月に受験し、12 月に合格発表されました。 ネットワークスペシャリストの午前 Ⅰ 免除のため受験しましたが、優先順位の変更によりネットワークスペシャリストの受験はしません。
2 つめは、Linux とネットワークの個人的な範囲での勉強です。 具体的には以下の書籍を読みました。 Web 系エンジニアとして役にたつことが多く勉強になりました。
- Go ならわかるシステムプログラミング 第 2 版
- Real World HTTP 第 2 版
- Linux で動かしながら学ぶ TCP/IP ネットワーク入門
- マスタリング TCP/IP 入門編(第 6 版)
総じて、目標はおおむね達成できました。 SRE をがっつりやっていくには、もっと難易度の高いことも実践した方が良いと考えています。 しかし、次のポジションとして SRE を目指しておらず、これらの分野の優先順位が低下したので、来月から勉強をやめます。
LT 発表
LT 発表は毎月 1 回発表することを目標としていました。 結果 10 月と 11 月は発表する機会があったものの、12 月は発表できませんでした。
10 月は 4 回、11 月 1 回できました。 10 月 11 月はどちらも社内向けに発表できました。 12 月に社外で発表しようとしましたが、発表できる機会がなく諦めました。
最終的に目標は達成できませんでしたが、LT 発表を準備や発表後のフィードバックでさまざまな経験を得られました。 来年の初めは意識して発表することはありませんが、チャンスがあれば継続的に発表していきたいです。
読書
- SCRUM BOOT CAMP THE BOOK【増補改訂版】
- スクラム現場ガイド
- アジャイルな見積りと計画づくり
- みんなでアジャイル
- 嫌われる勇気
- GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代
サイトリライアビリティワークブック
Go ならわかるシステムプログラミング 第 2 版
「Real World HTTP 第 2 版」
「Linux で動かしながら学ぶ TCP/IP ネットワーク入門」
「マスタリング TCP/IP 入門編(第 6 版)」
「SRE の探求」
2024 年 1 月 ~ 3 月の OKR 目標について
2024 年 1 月~3 月の OKR 目標は、SRE・DevOps、Kotlin、英語の 3 つで取り組みます。 詳細は、1 年間の振り返りで記述します。
まとめ
自身のなりたいエンジニア像が明確になった後、初めて OKR の分析をした 3 ヵ月でした。 常に最短経路で実践できているわけではありませんが、以前よりも目的意識を持ちながら勉強を続けられたと考えています。
ここ半年で、SRE の勉強を継続的に実施できています。具体的には以下の 7 冊の書籍を読み終え、SRE NEXT に参加しました。
- SRE サイトリライアビリティエンジニアリング
- サイトリライアビリティワークブック
- SRE の探求
- SLO サービスレベル目標
- オブザーバビリティ・エンジニアリング
- カオスエンジニアリング
- 入門 監視
勉強を始める前と比較して、SRE について解像度が上げられた状態になりました。 その結果、将来的になりたい職種であるのと同時に、次目指すポジションでもないことがわかってきました。 理由は、SRE というポジションがなくても信頼性ベースの考え方ができる文化の方が重要だと考えるようになったからです。 しばらくはプロダクト開発エンジニアを継続し、開発者観点から SLO を算出したり、コミットできるようになりたいと考えています。 そのため、SRE を意識して継続して勉強するのは、あと 3 ヵ月ほどを予定しています。 同様に、Linux・ネットワークの勉強も SRE 関連として意識して勉強していました。 SRE 関連の勉強の優先順位低下により、こちらは勉強をやめます。
DevOps という観点では途中から、スクラム開発の知見を深めていました。 理由は、よくもわるくも業務で必要になるからです。 とりあえず 1 月から業務で実践する予定です。 最初はすごく難しいことがわかっているので、3 ヵ月後にまた振り返りを行います。
LT 発表はエンジニアになってから発表したことがないことに課題感があり、目標に掲げていました。 最初の 2 ヵ月で 5・6 回ほど実施できました。 zenn に記事投稿するのとは異なり、その場でフィードバックをもらえるのが非常に楽しかったです。 最終的に 12 月には予定をうまく立てられず実施できませんでしたが、とりあえず満足しました。 LT 会の今後の目標は以下になります。
- OKR の目標に立てなくても、発表していく
- この 3 ヵ月では、社内向けの LT しかできなかったので、社外向けに LT を実施する
総じてすべてがうまくいったわけではなく、途中で目標変更が発生しますが、第目標に対して継続してコミットできた 3 ヵ月でした。 反省点を挙げるとしたら、目標に対して若干遠回り感があることです。 来月からは、もう少し身近なことから実践しようと考えています。
業務面では、そろそろ別のキャリアを考えています。 理由は業務でうまくいっていないことも挙げられますが、それ以上にやりたいことができそうな環境を知ったからです。 自身の SRE・DevOps 関連で改善活動を業務で実施しつつ、それでも難しそうであれば環境を変えたいと考えています。
年末ですので、年末の振り返りを記述します。