概要
「ヤフーの 1on1」を読みました。 「前提(目的、前提知識)」「読了時間」「感想」「次に関連で勉強すること」「まとめ」を記述します。
前提
目的
会社で OJT のメンターをすることになり、勉強のため購入しました。 勤めている会社では 1on1 が制度として導入されているため、あらためて 1on1 の目的と実践方法について学ぶことが主目的でした。
前提知識
以下のような組織論の書籍を読んだことがあり、組織論から生まれる業務への効果について強い興味を持っています。
読了時間
文字が大きく、行間も広かった(物理的に)のと、主目的の部分があまりなかったので、3 時間もかからず読み終えたと考えています。
感想
全体的に、これから 1on1 を導入しようとしている企業が、簡単に 1on1 でやること、効果、1on1 を導入するに当たっての課題などを学ぶための本だと思いました。 しかし、具体的に「1on1 の最中は何を重要視して進めるのか」といった部分が薄く感じました。なので、実践していて効果を実感できないため改善したい人には学ぶことがない本だと思いました。 自身も、主目的を果たすことができませんでした。
良い点としては、会社ですでに実践されている 1on1 の主目的が簡潔にまとめられており、よい振り返りになりました。 特に、以下の第 1 章のまとめは、意識しないとすぐに忘れてしまう部分のため、この部分はなんども読み返そうと思いました。
- 1on1 では、部下に十分に話をしてもらうことが大事である。きちんと部下と向き合って話す
- 部下の言葉を先取りしたり、途中で遮って自分の考えを話さない。それでは部下の学ぶは深まらない
- 1on1 は部下の成長のために行うものであり、上司が状況把握をするためのものではない
- 否定はつねに NG ではないが、上手に否定しないと上司依存、つまり部下は上司の指示を待つようになる。それでは部下は考えなくなり、学びは深まらない
- 次の行動=問題への対処法について、部下より先に上司が示してはならない
悪い点としては、ビジネス書でよくあることですが割と「まとめ」の部分で満足できる内容なことと、導入した会社のポジショントークが含まれているので、熟読する必要があるかと言われたら微妙でした。 また、勤めている会社がすでに 1on1 導入済みなので、「どのように導入するか」は関心事じゃなかったのも、個人的には悪かった部分です。 他には、2017 年に書かれた本なので、リモートワーク化でどのように受け止められるようになったのか気になりました。
次に組織論関連で勉強すること
以下の実践的なことが書かれた本を読もうと考えています。
- シリコンバレー式 最強の育て方 ― 人材マネジメントの新しい常識 1 on1 ミーティング―
- 1on1 大全
まとめ
- 1on1 をやったことがない人には学ぶことがある本。主目的を定義できる
- 目的も知っており既に実践しているけど効果を実感できていない人には学ぶことがない本
- ポジショントークも多めなので、割と内容が薄くて、章のまとめで十分なところも多かった