msksgm’s blog

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Webエンジニアです。日々の勉強記録、技術書感想、美術観賞感想を投稿します。

「正しいものを正しくつくる」感想

概要

正しいものを正しくつくる」を読みました。 感想を書きます。

前提

目的

事前知識

プロダクトマネジメント関連では、以下の書籍を呼んでいました。

マネジメント系では下記の書籍を読んでいました。

読了時間

毎日 2 時間に満たない時間で、1 週間ぐらいで読みました。 ところどころ読み飛ばした部分があったので、もう少し丁寧に読んだら時間がかかります。

感想

不確実性を伴うプロダクト開発において正しいものを正しくつくるためのプロダクトマネジメント、チームビルディング、マインドについて 1 冊にまとめられた本でした。 短いスパンですばやいフィードバックを取得する方法にアジャイルや MVP(Minimum Valuable Product)がありますが本書ではそれらの使い方について一歩踏み込んだ方法論を展開します。 最終的に説明するのが仮説検証型アジャイル開発です。価値探索(正しいものを探す)の段階とアファイル開発(正しくつくる)の段階があり、これによって「正しいものを正しくつくる」が実践されます。

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正しいものを正しくつくるための「仮説検証型アジャイル開発」とは? 市谷聡啓氏が語る PO の戦略より引用。

本書は自身が読んだ開発プロセスを解説する書籍の中で、最もエンジニアが読んでも具体的かつ説得力のある書籍だと思いました。 単純にアジャイル開発を実践する書籍や、MVP の作成を勧める書籍を読んできましたが、それらについて段階的に組み合わせた書籍は初めてでした。 仮説検証型アジャイル開発に沿って、不確実性に対処するため、どの段階でどのような評価をするべきなのかを根拠を交えながら解説に対して納得しながら読み進められました。 実践的なプロダクト開発について参考にしたいことがあれば本書をお勧めします。

本書を読んで個人的な課題は、マイクロサービス化している組織において、仮説検証型アジャイル開発をどのように実践するかです。 自身の業務では所属するチームに内容が降りてくることには価値探索のフェーズが終えています。また、反復的に検証する機会がないため、アジャイル開発を取り組めていません。そのため、本書における以下の段階を実践できていません。

  • 価値探索においてどのようなプロセスがあったのか認識できない
  • MVP(Minimum Valuable Product)を作るフェーズがない
  • アファイル開発で反復的なフィードバックを得られていない

そのため、自分なりに解釈を持つ必要があると考えました。 それぞれ対応するため、以下を実践します。 あまり具体性がありませんが、やらないよりは良いという考え方で実践してみます。

  • すでに実践しているインセプションデッキに加えて、PJ がどのように決まったのかを理解する
  • 段階的に、開発環境でシステム統合テストを実施することで、社内でもフィードバックを獲得する機会を増やす
  • スクラム開発を学び 2 週間だけでも検証でやってみる

次に関連で勉強すること

次はテスト系の書籍を読みたいので、下記の書籍を読みます。

他のプロダクトマネジメントやチームビルディング系の書籍を読みます。

まとめ

「仮説検証型アジャイル開発」という開発プロセスについて具体的かつ根拠のある解説をする本でした。 エンジニア目線で読んでも、正しいものを正しくつくる方法について納得感を持ちながら読み進められると思いました。 自分の職場ですぐに実践するには難しい箇所があったため、それぞれに対して適応させながら、仮説検証をしていきます。