「達人に学ぶ SQL 徹底指南書 第 2 版 初級者で終わりたくないあなたへ」[ミック, 2018]を読みました。
感想について記述していきます。
感想
SQL 系の本の名著として紹介されたので読みました。 この本を読むために「わかりみ SQL」を読んで複雑な SQL や高度な関数に対する知識を深めてから挑みました。
この本は、第1部を身につけるながら読み進めるには準備が必要で、第2部は実力に関係なく読むべきだと思います。
まず第1部は、「初級者で終わりたくないあなたへ」という触れ込み通り、個人的にとても難しく感じました。 理由としては、初心者から中上級者にステップアップするための、複雑な関数の使い方書き方を記述されているためだったり、個人開発レベルでは使わないであろう RDB の読み込み方をしているためだったりが考えられます。
なので、本当の初心者が脱初心者を目指して読む本ではなく、ある程度慣れた自称初心者が中級者になるための本に感じられました。 なので、SQL の基礎トレをしたいのなら、「わかりみ SQL」の演習を周回した方がいいと思います。 「わかりみ SQL」は完璧だったり、会社で複雑な SQL を目にしたときや、複数のテーブルから綺麗な書き方を学びたいときなどに、改めて読むと目から鱗が落ちる内容だったかもしれません。 サンプルコードが翔泳社のサイトからダウンロードすることができるため、手を動かしながら学ぶことをおすすめします。
しかし、実力に関係なく、本書の第2部はとりあえず読むことを推奨します。 SQL のサンプルコードはなく(そうだったはず)、RDB の歴史的な背景、設計思想、数学的な作り込みなどを学ぶことができ、手続き型プログラミング言語を学んだ後に SQL を学ぶ際に感じた違和感の理由を納得して理解することができました。