msksgm’s blog

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Webエンジニアです。日々の勉強記録、技術書感想、美術観賞感想を投稿します。

1月の振り返り

1 月が終わります.
2021 年の目標を元に今月の振り返りをしていきたいと思います.

生活習慣

早寝早起き生活を継続中.朝に1時間の勉強時間を確保できるのはいいですね.
筋トレも継続中です.プッシュアップバーを購入したので今後も頑張っていきたいと思います.

プログラミング関連

フロントエンド

React は勉強会のおかげで"りあクト!"に着手できてます.
アプリの開発はまだですが,関数型プログラミングの重要性,フロントエンドの歴史,TypeScript など有益なことを学べています.
Next.js,CSS 設計は未着手です.

バックエンド

express は Udemy のコースを終了しました.ただ React はテンプレートファイル(JSX とか)使わないので,今後 express をどう使えばいいのか不明です...
Java は内定先で最初に使うらしいので予習しています.進捗はいい感じです.

インフラ

Docker,Kuberenetes は Udemy のコースを終了しました.
Kubernetes を学ぶことは 3 層アプリケーションを学べるのでとてもためになりました.早くアプリをリリースすることで実践したいです.
CentOSAWS は未着手.

データベース

MongoDB は Udemy のコースで取り組んだぐらいです.メリットが多そうなので積極的に使っていきたいです.
MySQL は内定先で使いそうなので予習しています.こちらも進捗はいい感じです.

ネットワーク

未定.k8sAWS で詳しく学びたいです.

趣味

読書

3冊(+1 冊)達成

1冊目ファクトフルネス

msksgm.hatenablog.com

2冊目 試して理解 Linux のしくみ

msksgm.hatenablog.com

3冊目 Learn or Die

msksgm.hatenablog.com

4冊目 りあクト! [Ⅰ. 言語・環境編]

映画観賞

ジョゼと虎と魚たち

msksgm.hatenablog.com

美術観賞

「没後70年 吉田博展」

msksgm.hatenablog.com

絵を書く

一日一枚ではなく複数日に分けて書いています.デッサンではなく写真の写生になりますが...
色鉛筆は難しくてやめてしまいましたが,「吉田博展」で刺激を受けたので再挑戦したいと思います.

最後に

とりあえず一月時点では目標を達成しています.
勉強内容はインプットが多めなのでアプリを作ってアウトプットをしていきたいです.

「Learn or Die」 感想

「Learn or Die」を読了しました.

感想について書いていきます.

Preferred Networks(PFN)は日本有数のユニコーン企業です.

PFN を設立した西川徹氏が著者で PFN の設立,沿革,事業内容までを執筆されています.

元々 Preferred Infrastructure(PFI)としてスタートした会社は,「頭がいい人が集まったんだからなにかできるだろう」とか

最初にリリースした製品は機械学習を用いた自然言語処理の製品でした.

深層学習が初期に流行ったときに乗り換えを決断したことや,製品開発と研究開発で社内が二つに別れたことから PFN が生まれたなどと,AI 技術者たちが順調に育てていった会社ではなく紆余曲折をへて今日にいたることがわかります.

普通のベンチャー企業とかわらないような変遷があっても日本有数の企業として注目されるようになった理由は,4 つの企業理念守り,共感するエンジニアたちがいたからだと思います.

4 つの理念は

  1. Motivation-Driven
  2. Learn or Die
  3. Proud, but Humble
  4. Boldly do what no one has done before です.

なぜ今の事業分野に取り組んでいるのか,大企業との資本提携,ビジネスへの取り組み方など憧れる部分が感じられる内容でした.

今後の PFN の発展を見守りたいと思うと同時に,自分の成長へのモチベーションを高めさせてくれました.

「ジョゼと虎と魚たち」感想(ネタバレあり)

ジョゼと虎と魚たち」を観に行きました.

予告編の pv が綺麗で気になっていたので観に行きました.
日本アカデミー賞の優秀アニメーション賞に選ばれてとても嬉しいです.
感想を述べていきたいと思います.(少し)ネタバレありで書きます

概要

あらすじは以下(公式サイトより引用)

趣味の絵と本と想像の中で、自分の世界を生きるジョゼ。
幼いころから車椅子の彼女は、ある日、危うく坂道で転げ落ちそうになった ところを、大学生の恒夫に助けられる。
海洋生物学を専攻する恒夫は、メキシコにしか生息しない幻の魚の群れを いつかその目で見るという夢を追いかけながら、バイトに明け暮れる勤労学生。
そんな恒夫にジョゼとふたりで暮らす祖母・チヅは、あるバイトを持ち掛ける。
それはジョゼの注文を聞いて、彼女の相手をすること。
しかしひねくれていて口が悪いジョゼは恒夫に辛辣に当たり、 恒夫もジョゼに我慢することなく真っすぐにぶつかっていく。
そんな中で見え隠れするそれぞれの心の内と、縮まっていくふたりの心の距離。
その触れ合いの中で、ジョゼは意を決して夢見ていた外の世界へ 恒夫と共に飛び出すことを決めるが……。

田辺聖子さんの作品で,原作が 1985 年に出版,実写映画 2003 年に公開された作品になります.

原作,実写映画,アニメ映画,それぞれで結末が違うらしいです.

私は,原作を未読,実写映画を未視聴です.
ネットの意見をざっと観た感じ,実写映画の評価は賛否両論みたいですね.
知人いわく, 「実写映画は原作を読んだ後に観て欲しい」とのことなので,次に原作を読みたいです.

感想

一言でいうとジョゼが可愛いにつきます.

制作会社はボンズで,とても綺麗な作画と物語が進むにつれて変化するジョゼの心境とともに彼女の表情も変化していきます.
物語の冒頭における硬い表情から,柔らかい表情,決心したときの真剣な表情などと,様々な表情を見ることができます.
表情だけでなく,作中で様々な服装を身に付けており,四季に応じた姿も見ることができます.
ラストまでジョゼの変化に目が離せません.

主人公の恒夫と友人の舞,隼人,途中でジョゼの友人となる花菜といった登場人物全員に好感を持てるので観ていてストレスを感じません.
多分,原作では友人らの出番はなかったと思いますが,アニメ映画を作る上では彼らの存在必須だったと思います.

物語終盤でラストシーンで泣きました.
詳細の記述は書かないのでが最後の結末がどうなるのか読めなかったので,結末がわかったときに,泣いてしまいました.

物語の構成について

物語は基本的に恒夫の視点で進みます.最初は彼のアルバイトシーンや研究にとりくむシーンから恒夫の夢に向かって努力をする姿にも惹かれます.

ひょんなことからジョゼの管理人としてのアルバイトが始まり,日々を通じて仲良くなります.
映画だからしょうがないのですが,この流れが急に感じました.
おばあちゃんが過保護(少し毒親感を感じてしまう)なはずなのにみずしらず(ジョゼを助けてくれたが)の男に仕事を任せることとか,最初に仲良くなるまでシーンまでの過程が早すぎとか,感じました.
実写と原作はどうしているんだろう...
ただ,綺麗な作画に目が惹かれますし,仲良くなった後に何事にも消極的だったジョゼが様々なことに挑戦する姿は見ていて応援したくなります.

その後,物語が二転三転しジョゼの心が再び閉じて,恒夫の夢への道が閉ざされてしまいます.そのときのジョゼの決心と,恒夫の行動,そしてラストシーンへとつながります.
ここまでの流れは,物語の核となり登場人物たちの葛藤を飽きさせることなく見ることができて,とても満足でした.
特に途中からのジョゼと恒夫の行動には胸が締め付けられる思いでした.

登場人物について

登場人物を全体を通して好感を持てました.
全員に幸せになって欲しい...!
恒夫とジョゼだけでなく,周囲の友人たちもいてこの物語が綺麗に成り立っていると考えます.
最初のおばあちゃん(山村チズ)の過保護な行動も孫と二人ぐらしなことを考慮したり,途中の恒夫とジョゼへの言動などを考えると,やはり好感を持てる人物でした.

まとめ

実写映画とアニメ映画で二回映画化を果たした「ジョゼと虎と魚たち」.

何度も,映画の題材になるだけあって人の心を惹かせるものがあります.
原作と実写映画は観ていないのですが,軽くレビューを見る限り,アニメ映画が最も優しく作られているみたいです.
綺麗な恋愛作品が観たい人に是非おすすめですし,なんとなく気になっている人には後悔しないと思うので観に行って欲しいです.

日本アカデミー賞の優秀アニメーション受賞おめでとうございます.

ジョゼと虎と魚たち (角川文庫)

ジョゼと虎と魚たち (角川文庫)

「没後70年 吉田博展」 感想

東京美術館で開催されている,「没後 70 年 吉田博展」にいってきました.

概要

吉田博(1876-1950)は明治,大正,昭和にかけて活躍された版画家です.

風景画が主な作品の対象で,「日本の山岳」が特に多いです.

版画の色摺は 10 枚が通常らしいですが,吉田博は平均 30 摺,最も多い作品で 100 摺ぐらいだそうです.


山の風景は実際に登山をおこなって気に入った景色が現れるまで待つほどこだわって作られていたとか.

海外の風景も数ヶ月に及ぶ旅行の間ひたすら書き続けられたものらしいです.

「グランドキャニオン」,「ナイアガラの滝」など有名な景色が版画の繊細なタッチと色で作成されています.

感想

色の塗り方がとても繊細でどの作品もとても美しいです.

特に山の作品は光のグラデーションがとても綺麗に描かれています.


展示会の冒頭は活動初期の水彩画と油彩画が作成されており,当時から風景画を作成されていました.

水彩画も油彩画も,そのままで十分美しいと思いましたが,後に本人が版画で作り直しており,二つの違いを楽しむことができます.


展示会は吉田博の版画を時系列順に楽しむことができます.

最初は日本の風景がメインでしたが,関東大震災を気に絵を売りに渡米した際に様々な風景を写生したものが版画として作成されたり,吉田博の家族の版画や,ダイアナ妃が飾っていたという版画などをエピソードと共にみることができます.


個人的には,水面に反射がとても綺麗に描写されているところが好きです.

富士山,船,建造物のどれも必見です.

特に巨大な版画に書かれた逆さ富士の絵は迫力満点です.


個人的に一番好き作品は「神樂坂通 午後の夜」です.

雨に濡れた夜道の反射を表現しています.

水面や水溜りの反射は今まで見ていましたが,雨に濡れた道を見るのは初めてですし,夜という反射を表現するのが難しそうな状況で描写されていたのが衝撃的でした.


展示会の全体を通して,その美しさに目を奪われる箇所が多く,版画の表現の繊細さに驚きました.

版画をたくさんみるのは初めてだったのですが,他の有名な版画家の展示会も観に行こうかな...


所要時間は 1 時間 30 分〜2時間です.

「試して理解Linuxのしくみ」 感想 まとめ

「試して理解 Linux のしくみ」を一応読み終わりました.

感想とについて書いていきます.

感想

"本格的な linux の仕組みについて学ぶ本"に手を出すのは初めてでした.

本書は,図解がふんだんに用いられており,抽象的な内容を丁寧に説明されていて,わかりやすいと思います.

PC が重くなったときにメモリの詳細な仕組みを知ると,適切に原因を理解できるようになったと思います

CPU は「PC の頭脳」と言われが,具体的な処理内容は知らなかったし,ファイルは「ファイルシステム」にのっとって動作しているのも,改めて説明されないと気づかない部分も多かったです.

難易度自体は高く感じました. これから Linux を学ぼうとしていてコマンドを知りたい人むけではなく,元々 UbuntuCentOS などを使っていて,システムに関連するコマンドを使ったことがある人が「パフォーマンスについて詳細な理解をしたい」,「自作 OS をしたい」などといった詳細な理解をしたい人むけだと感じました.

まとめ

ユーザモード,カーネルモード

  • 安全な処理をするための,OS はユーザモードとカーネルモードの二つで動作をする.

プロセス管理,fork(),execuve()

  • コマンドの処理は fork()によって複製し親プロセスと子プロセスを作る,execuve()によって子プロセスに違う処理をおこなう(PID がかわる)

プロセススケジューラ

  • 単一 cpu のとき
    • 一つの CPU 上で同時に動作に処理するプロセスは1つだけ
    • 複数のプロセスが実行可能の場合,ここのプロセスを適当な長さの時間ごとに CPU 上で順番に処理する
  • マルチ CPU 環境では
    • 複数プロセスを同時に動かさないとスループットがあがらない
    • 単一 CPU と同様に,プロセス数を論理 CPU 数より多くしてもスループットは上がらない

プロセスの状態

  • プロセスの一生は,以下の状態を行き来する

    • 実行状態
    • 実行待ち状態
    • スリープ状態
    • ゾンビ状態

メモリ管理

  • free によって得られるメモリに関する情報
  • total:全メモリの量
  • free:見かけ上の空きメモリ
  • buff/cache:バッファキャッシュ,およびページキャッシュが利用するメモリ
  • available:実質的な空きメモリ

記憶階層

  • 物理メモリを直接利用しようとしたときに発生する問題を解決できる
    • メモリの断片化
      • 物理メモリで断片化しているメモリが,仮想記憶では一塊にみえる
    • 別用途のメモリにアクセスできてしまう
      • 仮想記憶では,他のプロセスが見えずアクセスできなくなる
    • マルチプロセスの扱いが困難
      • 仮想アドレス空間は,プロセスごとに存在するため,他のプロセスとの干渉を気にしなくてよくなる

仮想化記憶の応用

  • ファイルマップ
    • ファイルの仮想領域を仮想アドレス空間上にメモリマップするという機能
  • デマンドページング
    • メモリを獲得してから当分,あるいはプロセス終了まで使わない領域が存在することで発生する,「メモリの無駄な消費」を解決する方法.
  • コピーオンライト方式の高速なプロセス生成
    • 親プロセスあるいは子プロセスのどちらかが,ページのどこかを更新しようとしたときに,共有を解除する手順のこと
  • スワップ
    • ストレージデバイスの一部を一時的にメモリ代わりとして使用するしくみ
    • 使用中の物理メモリのうち一部を,移動させる.
    • 物理メモリにあきができたら,ストレージから戻す
    • スワップアウト
    • スワップイン
  • 階層型ページテーブル
    • ページテーブルに必要なメモリ量を節約するために階層型にしていること
  • ヒュージページ
    • 通常より大きなサイズのページのこと
    • 仮想メモリをたくさん使うプロセスにおいて,ページテーブルに必要なメモリ量が減るメリットがあがる

キャッシュメモリ

  • レジスタ上の計算とメモリアクセスの両者の計算時間を差を埋めるためのもの

階層型キャッシュメモリ

ページキャッシュ

  • ストレージデバイス上のファイルデータをメモリにキャッシュするもの

ハイパースレッド機能

  • CPU コアの中のレジスタなどの一部の資源を複数用意して,それぞれシステムからは論理 CPU として認識されるハイパースレッドというものに分割するハードウェア機構

ファイルシステム

  • ユーザにとって意味のあるひとかたまりのデータと,名前,位置サイズ,情報などを付加した上で,ファイルという単位
  • linuxファイルシステムの代表例は「ext4」,「XFS」,「Btrfs」

ファイルの不整合への対処

  • cp や mv しているときに電源が遮断するなどに発生する不整合への対処方が二つ,「ジャーナリング」.「コピーオンライト」
  • ジャーナリングext4,XFS
  • コピーオンライト:Btrfs

仮想化ファイルシステム

  • procfs
    • プロセスの情報(cpu,メモリなど)を得るためのファイルシステム
    • /proc 以下にマウントされる.
    • ps,sar,top,free などのコマンドは procfs から情報を得ている
  • sysfs
  • cgroupfs
  • cpu,メモリなどの制限をする

Btrfs

  • ext4 や XFS がサポートしている機能(ファイルの作成,削除,読み書き)以上の豊富な機能を提供するファイルシステム

Btrfs の一部機能

  • マルチボリューム
  • スナップショット
  • RAID
  • データ破損検知/修復

ストレージデバイス

  • HDD
    • データ転送にフラッタの回転や,スイングアームの動作などの,機械的な処理があるため遅い
  • SSD
    • 電気的な動作のため,HDD よりも早い.