「How Google Works」[エリック・シュミット (著), ジョナサン・ローゼンバーグ (著), アラン・イーグル (著), ラリー・ペイジ (著) , 2014]を読みました。
IT エンジニア本大賞で紹介されていたので読むことにしました。
感想
Google がどのようにして、今(2014 年時点)にいたるか、そのマインドや企業文化について書かれた本です。 例えば、以下のようなものがあります。
- 検索エンジンという領域ですら後発であった Google が、どうして世界シェア No.1 になったのか、それは「技術的アイデア」にかけていたからである。「技術的アイデア」がなかった欠如していた場合、Google のブランドを使っても、撤退したサービスがある。
- 「邪悪になるな」という共通認識のもと、中国の検索エンジン市場からの撤退は間違いではなかった
- 採用は一番大切な仕事なので、「採用の質を犠牲にしてまで埋めるべきポストはない」
- イノベーションを生み出すために、勤務時間の 20%は自分の時間にあてて良い。だけど、その時間に対して追加で給料が払われることはない。重要なのはおカネじゃない、仕事そのものに対して意欲を見出す環境を作る
度々、インターネットで聞くような Google の文化が一つの本に纏まっているので、興味がある人にはおもしろいと思います。
他にも、会議をどのようにして有意義なものにするのかだったり、テレワークによってイノベーションがおきないことを考えて著書ではあまり良いことだと書かれていなかったり、普通の会社にも議論になっているようなことを上げられていて、興味深かったです。 出版されたのが 2014 年だったので、コロナ禍以降の状況と照らし合わせながら読めるとさらに面白いのではないかと思いました。