概要
「ドメイン駆動設計 モデリング/実践ガイド」(以下、松岡本)を読了し「ドメイン駆動設計 サンプルコード FAQ」(以下、FAQ 本)一部読みました。 感想について記述していきます。
感想
松岡本は、約 100 ページで DDD について集約された本です。 FAQ 本は、松岡本が出版されてから松岡さんに集まった質問をもとに作成された本です。 質問に対する解答のほか松岡本の補完的な内容になっています。
以前読んだ際には、あまり理解できませんでしたが、今回は勉強会の教本として熟読した結果、以前よりは理解することができました。
感想を簡潔に書くと、DDD について戦略的 DDD と戦術的 DDD をまとめた入門書として最適な内容だと思いました。 DDD とは、良いモデルとは、モデリング、アーキテクチャ、ドメイン層(エンティティ、値オブジェクト、リポジトリ、ファクトリー)、アプリケーション層、CQRS などと、一通り学ぶことができます。 本書で解説されているソースコードもわかりやすいですし、もっと具体的に知りたければ FAQ 本(載っていれば)か、「ドメイン駆動設計入門」(以下、成瀬本)を読めば良いと思います。
成瀬本はボトムアップなのに対して、松岡本はトップダウンな内容となっています。 どちらがいいかどうかは実践してみないとわからないので、今後実践していくことが目標になりました。
気になる点を強いて挙げるなら、モデリングの方法についてです。 モデリングをこのまま実践するには、実装時に不足な点が多く生まれそうだと考えました。 本書では、ソースコードの改善をしながらを前提としていたことと、FAQ 本でモデリング方法が変わっていたので、それらを踏まえるとあまり気にしなくていいと考えました。
FAQ 本については、松岡本と関連のある箇所だけ読みました。 松岡さんの意見がアップデートされていたり、詳細に書かれていたりするので、松岡本を読むときには必読です。 関連していない内容は、深掘りされた内容が多いので実践してからになりそうです。