「カイゼン・ジャーニー たった 1 人からはじめて、「越境」するチームをつくるまで」[2018, 市谷 聡啓]を読了しました.
感想について記述していきます.
まとめ
自分がいつもいる場所から外に出てみる
- 外に出ることで問題解決の可能性が広がる
- 聴くだけはなく,言葉にして,他人に伝える
- 他社の実践の背景にはどんな状況,制約があったのかを理解し,自分たちの状況,制約下ではどのように実践するべきなのかを捉え直す
状態の見える化から始める
- タスクマネジメント
- 仕事の背景や目的を理解する
- タスクボード
- 計画づくりした内容を見える化する
- 朝会
- 計画とのズレを検出し,再計画するきっかけを与えてくれる
- 振り返り
- 仕事のやり方やその結果を棚卸して,次の計画づくりや日々の仕事に活かす
ふりかえりで仕事のやり方を見直す
ふりかえりの基本
- Keep,Problem,Try
- Keep 継続
- Problem 問題
- Try 試す
- ふりかえりの頻度
- 1ヶ月かそれより短く
- チームができたばかりは1週間
- チームのリズムがとれてきたら2週間
- 2回目のふりかえり
- Problem で悪くなっていることをあげる
- Try で Problem に対応する
- Keep は Try でよかったことを続ける,意味のなかったことは止める
タスクマネジメントのやり方をモノにする
- タスクを書き出し見える化する
- 「どうなったらこのタスクは終わるのか」を言えるようになる
大きなタスクを大きなまま扱わない
- 大きなタスクを大きなまま扱っていると,認識の違いが起きやすくなる
緊急・重要のマトリックス
- 緊急度が低くて,重要なことに時間を割く
朝会
1日の最初に,1日の計画を立てる
- 朝会で点検すること
- 昨日やったこと
- 今日やること
- 困っていること
- 今日のタスクマネジメントは明日のタスクのマネジメントでもある
タスクボードでタスクを見える化する
- 3 つの要素に分ける
- TODO
- DOING
- DONE
感想
著者の実体験を元にした,職場をカイゼンするストーリーです.
そのため,作中の展開は完全にフィクションというわけではないみたいです.
物語は三部構成となっていて,「一人」,「チーム」,「他の企業」において,プロジェクトにおける「カイゼン」をすすめていきます.
一人でも複数人でも,仕事の目的を認識することの重要性はかわらず.タスクへの優先度を決めています.
個人のタスク管理や.チームの認識合わせなど,実用性がありそうな内容を数多く記述している内容でした.
本書でかかれていた通り,「組織をなんとかしたい」と考えている人は多いので,内容が刺さる人も多いと思います.
組織に不満をもつのは当たり前ですが,「カイゼンジャーニーは一人から始まる」ので,「自分が何をしているか」を明確にして取り組んでいいこうと思います.