msksgm’s blog

msksgm’s blog

Webエンジニアです。日々の勉強記録、技術書感想、美術観賞感想を投稿します。

「AI駆動開発勉強会 臨時回【Devin Meetup Japan #1】」参加感想

概要

AI 駆動開発勉強会 臨時回【Devin Meetup Japan #1】に参加してきました。 感想をまとめます。

aid.connpass.com

参加理由

昨今の AI の盛り上がりで、Devin が気になったのでキャッチアップしたくなり参加しました。 Devin を利用した経験はありません。

セッション感想

『Devin 徹底解説 AI チームメイト=Devin で変わる開発プロセス

ログラスの kagaya さんの発表でした。 Devin の特徴や機能の説明をして、ログラス具体的な現在地について学べました。 Devin 社が紹介している活用事例についても紹介されており、興味深かったです。 普段利用していないため、基本的な部分から説明していただけるのがありがたかったです。

speakerdeck.com

『モノタロウでの Devin との付き合い方を現場からお届けします!』

モノタロウさんの、SATO さんの発表でした。 Devin 導入してみて、課題を明らかにした後、改善に取り組んだ一連の流れがわかりやすかったです。 発表を聞く前は、Devin は割と導入したらすぐに効果がでるものだと考えていました。 しかし、最初は開発速度が上がらないことを聞いて驚きました。 最終的に大きな改善が見られたものの、導入の際にもエンジニアに幅広い役割が求められそうですので、戦略が重要だと思いました。

speakerdeck.com

『Devin はクラウドエンジニア AI になれるのか!? 実践的なガードレール設計』

クラスメソッドの佐藤さんの発表でした。 最初は Devin そのものの説明で、後半がクラウドエンジニアの代替させるために、いろいろ検証したことについての発表でした。 クラウドエンジニアの定義をした後に、どの領域に対して、どのようなレベルのことを要求するのかについて検討しながら進めていました。 現段階で何かしら新しいことをやらせるのは難しいものの、できるようなったことや必要とされるものを具体化されていて勉強になりました。

speakerdeck.com

『Devin を実務に導入して 3 ヶ月経って得られた知見』

Ubie の鹿野さんの発表でした。 Ubie で導入したらテスト作成が捗った後にコードが民主化され、最終的にはデザイナーも Devin を利用するようになったという話でした。 「人間も Devin が作業しやすい環境を整えることが大事」ということから、Devin に適した指示を出せているように思えました。 デザイナーの方々も使いこなせるようになったというのがすごいと思いました。

eminent-saver-5df.notion.site

『Devin を触って学んだ AI エージェントのメモリ設計の徹底解説』

Deskrex の tomtar9779 さんの発表でした。 Devin に限らない AI エージェントにおけるメモリについて説明して、最終的に Devin が何に時間を費やしたのか可視化していました。 時間がかかっているもの、そうでないものの可視化が非常にわかりやすく、Devin 導入の成功失敗も直感的にわかりやすそうだと思いました。

speakerdeck.com

『人に頼めない人が Devin に頼んだらやっぱり難しかった話』

英語物語のゴンさんの発表でした。 Devin 導入時の失敗と成功と学びについての発表でした。 Devin が作成したコードがバグだらけだった上に、自身が理解できるコードでないことに非常に驚きました。 それを踏まえて、取り組み方を変えたことで、Devin の使い方を一段階上げられたのが印象的でした。

docs.google.com

『Devin を開発組織に導入して変わったこと、変わらなかったこと』

TAIAN の HosokawaR さんの発表でした。 会社で Devin の導入前後で変わったこと、変わらなかったことについての発表でした。 最初の期待を満たせたのかどうかについて、整理しながら解説しており、わかりやすかったです。 Devin が作成した Pull Request や、1 セッションの利用分布を分析しており、組織全体で効率的な活用ができそうに思えました。

drive.google.com

勉強会の全体的な感想

Devin について、Devin がやってくれることについてはなんとなく知りつつも、具体的な部分は把握していない状況で参加しました。 発表を聞く前は、割と魔法のように PR を作成してくれるものだと考えていたのですが、それぞれの組織が試行錯誤しながら取り組んでいることを学べました。 具体的には以下の課題感を知れてよかったです。

  • 新規実装を任せようとしても対応できない
  • タスクの指示の出し方に工夫が必要
  • 理想的なパフォーマンスを出すまで月単位のチューニングを必要としていた
  • 放置しすぎると、Devin がエンジニアにとって保守できないコードを生成する

また、印象的だったのは各発表において、Devin の分析を Pull Request や ACU をもとにした分析をしていたことでした。 そのため、それぞれの発表に対して具体的などのような施策をしたのかや、今後の展望についてわかりやすかったです。

Devin Meetup でけでなく、Devin そのものも歴史が短いのに、LT の発表内容や勉強会の進行方法がすばらしく非常に楽しめました。 第 2 回も開催予定とのことですので、個人のキャッチアップを続けながら、次回も参加します。