概要
SRE Kaigi 2026に参加しました。 感想を記述します。
参加理由
前職が最後に SRE だったことや、引き続き信頼性に関心があることから、SRE 系のイベントに頻繁に参加しています。 SRE Kaigi は初開催だった 2025 年から参加しているので、今回で 2 回目の参加です。
また、所属企業がスポンサーをしているため、スポンサーブース担当として参加していました。
セッション感想
「生成 AI 時代にこそ求められる SRE」
AWS の山口さんの登壇でした。
生成 AI によって、開発生産性が高まった現代に SRE が持続可能なユーザー価値へと変換するために重要性が高まっており、制御するためにコンテキストとガードレールが重要という内容でした。 コンテキストとガードレールの具体例は資料に記載されているため、ブログでは省略します。
本発表を聞いて以下の 2 点を実感しました。
- 私は AI によって爆発的な生産性を享受できていない、実感できていない
- SRE 的な観点で、ガードレール・コンテキストを導入できるほど、技術力や知識の整理がないこと
今まで良いと言われている手法ですら、実践できていない・方法を認識していない状態であることを自覚したため、継続的に学習と実践をしなければと思いました。
「チームを巻き込みエラーと向き合う技術」
LINE ヤフーの maru さんの発表でした。
チーム内で会話し、開発フェーズに応じてエラーと向き合う方法を導入した事例についての内容でした。 スライドの伝えたいことに発表内容がよくまとまっています。
個人的に、SRE 活動に限らず SWE も含めて、異常系との向き合い方はプロダクトやドメイン理解に加えて異常系に対する対応方法の保守が求められるために、非常に難しいと考えています。 本発表では、SRE がたまにアドバイスをしつつも、SWE が自律的に対応できているため、感銘を受けました。 また、『SRE は「決まったことの発信者」にならない』という言葉が、その通りだと思いましたし、言うは易く行うは難しを実践できていて印象的でした。 自身の経験として、How にこだわった結果、失敗してしまった経験が多くあるため、今回の内容は非常に刺さりました。
ショートセッション B 「これって SRE?:いい部屋ネットを 1,760%成長させた開発とインフラのコラボレーション」
いい部屋ネットの猪熊さんの発表でした。 4 年間かけて 1 人インフラ担当として、AWS 移行でなにをやったのかについての発表でした。
ベストプラクティスと呼ばれるような内容を淡々と積み上げた結果、成果として反映されたように見えました。 SRE のベストプラクティスはやりきるのが本当に難しいと考えているため、4 年間という期間で成し得たのがすごいと思いました。 時間があれば、一番難しかった瞬間や、やりきれなかった部分についても聞いてみたいと思いました。
ショートセッション B 「ベテラン CTO からのメッセージ:AI とか組織とかキャリアとか気になることはあるけどさ、個人の技術力から目を背けないでやっていきましょうよ」 馬場 俊彰 / @netmarkjp
X-Tech5 の馬場さんの発表でした。 25 年以上も現役であり続ける馬場さんだからこそ重みのある、名言のオンパレードでした。 スライドはプラン Bから始まりますので、そちらから参照してください。
自分がまだまだキャリアの序盤なのに、何かしらを言い訳にして、手を止めようとしていたことに気が付きましたし、この発表で正論パンチを喰らいました。 少しだけ突出した人間になれるように、地道に続けていきます。
以下は印象に残ったフレーズです。
- わたしは SRE が、ソフトウェアエンジニアとしての「個人の技術力」を高めることを肯定し推奨し称賛します。
- それが実は組織の力になるし、それがかっこいいと思うし、それがプロフェッショナルとしての信頼の土台だから
- 「手を動かした人だけが世界を変える」(Yasuhiro Onishi さん)
(t_wada さん) どういうチャンスがやってくるかどうかはあんまりコントロールできないけど、 チャンスがやってきた時に掴めるかどうかは少しコントロールできる。 … 自分が有識者になると有識者に依頼人がやってくる。 その有識者ってやつって、相対的な有識者でいいんだよ。 … 自分のチームの中とか組織の中とか、何らかそういったところで他の人より ちょっとだけその技術について知ってるとか、ちょっとだけ経験がある、 相対的なものでちょっとだけ先行ってるとかちょっとだけ経験があるというだけで、 その相対的な知識の差とか経験の差によって 「何かこれについてちょっと教えて」とか依頼が来たりするんですよね、 同じ組織内とかから。 … 組織内から依頼が来ると情報が増えて事例が増えて自分の知識がさらに増える、 説明できる、手数が増える。 手数が増えるとまた依頼が来たときにもっと上手く答えられる。
- 「ちょっと突出した個」になるための行動を、今日しよう
全体的な感想
今年も SRE Kaigi に参加できてよかったです。 去年も参加しており、今回で 2 回目ですが、主に以下の差分がありました。
- スポンサーブースに立って会社の紹介をした
- 5~6 年来の知り合いや前職の同僚と交流した
- オブザーバビリティコミュニティで知り合った人たちと交流した
- 上述の理由から去年と比較して聴講したセッションが少なかった(4 つだけ)
自分の中で、カンファレンスがセッションを座って聴く場から、久しぶりに知人・友人たちと話す場になりつつあることを実感しました。 自分が会話したトピックは以下です。 いろいろ話しましたが、まあ簡単に答えがでるものではありませんでした。 それでも、技術力の向上から逃げないようにしようという決意だけは固まりました。
- SRE ではなくバックエンドエンジニアをやっている話
- SRE とバックエンドエンジニアのキャリアの振り子の話
- 転職した話
- 私の今年の目標の話
SRE Kaigi 運営に皆様、今年も開催いただきありがとうございました。 次回の開催も楽しみにしています。