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Webエンジニアです。日々の勉強記録、技術書感想、美術観賞感想を投稿します。

「メトロポリタン美術館展」感想

メトロポリタン美術館

メトロポリタン美術館展にいってきました。 会場は国立新美術館でした。 開演した週に観に行ったため人が多かったですが、1 時間半から 2 時間で一通り見ることができました。 作品保護のため全体的に館内が暗かったです。

met.exhn.jp

概要

メトロポリタン美術館が改修工事になったため、今回の展覧会が開催が実現されることになったとのことです。 メトロポリタン美術館には、西洋だけでなく東洋の絵画からエジプトの美術品まで展示されています。 展覧会では「西洋絵画の 500 年」と題して、ヨーロッパ絵画部門から 1400 年代〜1900 年代の絵画が主な展示物でした。 最後には 1 ゴッホ、モネ、コロー、ゴーギャンら 1900 年代の絵画が展示されています。 65 点が展示され、うち 46 点が日本初公開作品です。

感想

本展では主に展示されていた 1400 年代に描かれた宗教画が特に印象的でした。 当時は風景画を描く文化がなく、絵画といえば宗教画を描くのが主目的だったと思います。 名前をインターネットで検索すると、引用元が判明します。 1400 年代の道具は何を使っていたのかわかりませんが、時代を感じさせない繊細な作りでした。 制作者によって作風がことなりますが、特に印象的だったのが「羊飼いの礼拝」(エル・グレコ)でした。 作品は夜の時間帯の中、光り輝く赤ん坊とそれらを囲む大人たちといった状況でした。 光の描写もさながら、人の肉感も丁寧に描かれていたことが、印象に残りました。 他の作品も肌色に薄い青や緑が混ぜられており、肌の肉感が強く非常にリアルでした。 瞳が非常に書き込まれていたり、服の透け感を表現していたりする作品もあり、人の特徴を様々な観点から描写する技術力の高さに驚きました。 また、作品の名前は忘れましたが、手帳ほどの大きさもキャンバスにまとめられた作品も記憶に残りました。 小さなキャンバスの中に繊細にまとめれた構図が特徴的で、スマホで撮影された高画質の写真を縮小したような感覚でした。

主に宗教画でしたが、1400 年代の作品から 1900 年代の作品へと近づいていきます。 それにつれて、風景画も展示されていきます。 コロー、ゴッホ、モネ、ゴーギャンの作品が展示されていました。 手法の移り変わりを理解するような作りになっていはいませんが、1400 年代の作品を見たあとにこれらの作品をみると、新鮮な気持ちでみることができます。

まとめ

  • 国立新美術館で開演されており、明かりは暗かった
  • メトロポリタン美術館のヨーロッパ絵画部門から 1400~1900 年代の作品が集められていた
  • 宗教画がメインで風景画は少なかった
  • 宗教画は観る機会が少ないので目新しさを感じ、それを観たあとに風景画をみると逆に新しかった