概要

「絵で見てわかる OS/ストレージ/ネットワーク」を読みました。

感想

OS・ストレージ・ネットワークのパフォーマンスについて、低レイヤーの観点から解説していく本でした。他にもディスク、CPU、メモリなどの解説もしており普段意識せずに使っている箇所について知ることができます。特に解説しているのは DB パフォーマンスについてでした。巻末には Oracle におけるパフォーマンスについての解説があります。

「絵で見てわかる」とかいてありますが、絵で解説しきれない詳細な内容を取り扱っています。そのため、文章を丁寧に読み込む必要があります。また、Computer Science よりの知識必要にあるとよかったかもしれません。もちろん、低レイヤーについて詳細な知識がなくても読み進めることはできますが、予備知識自体は持っているといいと思います。逆にいえば、初めて読む本には向いていないと思いました。

昔の技術ばかりかと思っていたら、オンプレが主要だった時代に開発者たちが考えていた内容から、クラウド化が進んだため、仮想化についてや技術の展望についての解説もしてくれます。

まとめると、タイトルに反して高難易度な内容となています。アプリケーションの監視や DB のパフォーマンスについて一通り学んだ人が、本質を知りたいときに読むといいと思います。