「SPRINT 最速仕事術――あらゆる仕事がうまくいく最も合理的な方法」[ジェイク・ナップ (著), ジョン・ゼラツキー (著), ブレイデン・コウィッツ (著), 櫻井 祐子 (翻訳), 2017]を読みました。
感想
以前、「時短術大全」という本を読んだときに割と参考になったのと、著者の前作ということで、読むことにしました。
平日の5日間にそれぞれ目的を作ってプロダクトを作成し、最速のフィードバックにより効率良く失敗と成功をしようという内容です。 タイトルをみたときに、効率的な5日間の過ごし方が書いてあって、それを何度も繰り返すのかと思いきや、あくまで5日間限定みたいです。
本書の構成は、導入、月曜から金曜日に日付ごとにやること、本書のふりかえりとなっています。 月曜日から金曜日にやることは
- 月曜日
- 目標を固める
- 火曜日
- 思考は発散させる
- 水曜日
- ベストを決める
- 木曜日
- 幻想をつくる
- 金曜日
- テストする
のようにやることが明快です。 さらに具体的におこなうことを実際の企業の例(匿名や、ブルーボトルコーヒー、スラックなどの企業まで)と一緒に解説してくれます。
リーン・スタートアップでも、MVP(Minimum Viable Product:実行最小製品)によって、小さな失敗によってソリューションと顧客の課題のギャップを埋めることを提唱していました。 チームが抱えている前提は、MVP を作ってフィードバックを得られるまでの5日間バージョンといったような内容です。 リーン・スタートアップが好きな人にはそれなりに響くと思います。
SPRINT は個人でもできるということが、書いてありましたが、道具や専門家がいないということから、個人の再現性は厳しいと思われます。 また、5日間で新しいプロダクトのプロトタイプを作ってフィードバックを得るということは、それ以外の業務ができないので、新規開発の部署向けとなってるので、そうでない場合はあまり現実的ではないかもしれません。 ただ、アイデアだしからプロトタイプを作ってフィードバックを得るまでのプロセスは、だらだらと個人開発をしてしまう自分としては多少なりとも参考にしたいと思いました。